聖グリセルダ学院の事情

「わたし、ジゼラさんを殺した犯人を捜してみる」
そうすることが正しいのかどうかわからない。でも、もう怯えているだけは嫌だ。
「大切なものを否定されて、ふさわしくないって決めつけられて、ただ泣いていたくない」

都会の学院に通うことになった元暗殺者(半人前)の女の子のお話。すっごい楽しかった。ついつい日陰を歩いてしまったり、反射的に迎撃しそうになったり、そんな習性を持つ女の子の慌てっぷりと、彼女を怪訝に思う人たちの間違った反応にニヤニヤが止まらない。そして、引っ込み思案だった少女が胸を張るようになっていく展開は、とても良いものでした。これはぜひとも続きを。→ 感想