花咲けるエリアルフォース

戦争じゃなければ、どれだけいいだろう。そんなむなしい願いが、ぼくの目に映る桜色の景色の中をぼんやりと泳ぐ。
ただ気ままに空を飛んで、たまに花見をして、テスト勉強に汗して、桜の木の神様のお世話をして……そんな集まりだったら、どんなに楽しいだろう?
誰もが同じ願いを抱いているのがわかった。こんな時間がいつまでもいつまでも続いていけばいい、と。
それは、ほんとうに儚い祈りだった。

切ない雰囲気の中、主人公のヘタれっぷりがひどくて苛つきますが、最後はエグられるほど、ぐさりと、容赦なく、くる。そんなお話しでした。→ 感想