雨の塔

身体の中でチリチリと燃えるような音を立てて崩れてゆくものが何なのか判らない。
人を大切だと思って、一緒にいたいと思うことが、これほどの苦痛を伴うものとは思わなかった。

世間から隔離された学校で、女子生徒たちが送る生活が、緩やかに崩れて行く様にドキドキする。距離をおきつつ踏み込んで、後悔しながら、嫉妬しながら、何があるというほど、大きな出来事がないのに、気づけば苦しくなってる。四人の世界に囚われてしまいました。→ 感想