先生の隠しごと 僕僕先生

「あなたが待っているから、先生にはあなたという帰る場所がある」
「俺が?」
「大切な人が迷って揺れている時は、一緒に揺れてはだめ。大樹のように動かず、その人がもたれかかれるように。雨風が吹きつけている時には、その枝で覆ってあげられるように」

いろいろともやもやするお話でした。僕僕先生の考えがいつも以上に見えないから、王弁ならずとも不安になりますよ。いろいろあったけれど、最後には待っている人のところに戻ってきれくれて、ほっとしました。最後のひとりお酒を呑むシーンが、とてもとても好きです。→ 感想