魔王なあの娘と村人A―幼なじみは勇者です

「で、でも、おまえたちは自分がやれることがわかってて、将来も決まってて心配とかないだろ?やっぱりそれはうらやましいよ」
「そんな風に思うんだ」
竜ヶ峰は微笑んだ。だが、その微笑みはなぜだろう、どこか悲しげに見えた。
「でも……わたしは、あなたたちの方がうらやましいですよ」

これは楽しかった!何かと騒動を起こす<勇者>と<魔王>の間に挟まれることになってしまった村人Aの苦労と、ドキドキのハプニングにニヤニヤが止まらない。何かと面倒をみているうちに、気づいたら相談役となって、そして……大変にっこりさせられるラストでした。これは続きで<勇者>の挽回に期待したい!→ 感想