2011-05-14 浪華の翔風 book ☆☆☆☆☆ 築山桂 「昨日や今日の権力者に、<在天別流>が潰せると、本気で思とるんか」 「何を」 「<在天>の血を引くお前には、判っとるはずや ―― この都の本当の主が誰か」 これは面白かった!ただの歯医者がなぜ殺されたのかという謎を追っていくにつれて、気づけば江戸の老中に繋がるほどの大事件になっていくから、目が離せない。若き女密偵の頑張りもいいけど、ちょこちょこ出てくる赤穂屋の粋な計らいにニヤリ。最後、淡い思いにちょっぴり切なくなって、とてもとても良かった。復刊してくれてありがとう。→ 感想