彩雲国物語 紫闇の玉座(上)

「命を賭けるなら、もっと別なことに賭けるって、さ」
「そういっていましたね」
「見たいな……。あんな娘が生きてつくる、先の世界が見たい」

旺季の頼りになる姿をみてたら、この人が王になってくれたら……と思わずにいられなかった。でも、劉輝のためにまさに身を削って立ち上がる秀麗を見ていると、ぐっとくる。彼女を支えようと動く人たちの姿もまた涙を誘うんだ。縹家の人たちの最後の行動に、愛を感じずにいられない。さあ、次でほんとうに最後。どうなるのか楽しみ。→ 感想