2011-06-11 アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊 book ☆☆☆ 南房秀久 「どうしてこうなんだろ?」 イグレインはジェレミーに背を向けたまま唇を噛み、天井を見上げた。 「わたしが推理すると、いつも誰かを傷つけちゃう」 これは楽しかった。美人に弱くて、お金持ちらしい嫌味を言いつつも、妙に憎めないジェレミーと、兄の元に寄せられる事件の相談をこっそり盗み見ては、勝手に解決しちゃうような、突っ走るイグレイン嬢のコンビの活躍が、とても痛快だった。ベタな展開も多かったけれど、楽しかった。→ 感想