嘘つきは姫君のはじまり 初恋と挽歌

「それは馨子さまがわたしに教えてくださったのですわ。不運と不幸は別物だって」
「そうね。きまぐれな神さまがどんなに辛い仕打ちをしてきたって、うつむいて生きてはいけないのよ。恨みを胸に凝らせて、自分から不幸になってはいけないの」

秘密を明かすことよりも、真幸とのことが辛かった。有子姫の思いが見えるからなおさらなのかもしれない。それでも、きちんと向き合う勇気を見せたことと、そしてそれを受け入れる真幸の姿がとてもよかった……のに、あの終わりは何だ!最終巻がドキドキだ。→ 感想