鏡の国の灰かぶり姫

「あたしは決断したの……。一番大切なものを守るために。だから、王宮を出たの」

「あなたは、決断することができる?一番大切なものは、何?」

好きな人のためを思ったこととはいえ、忘れ去られることの何と苦しいことか。王妃を騙ったとして糾弾しに来たシリンとの邂逅とか、ほんとうに切なかった。言いたい、でも言えないという思いに悶える。時折、何かを思い出しそうな様子にじりじりして、ああじれったい!また三角になっていくのかそれとも……気になる。→ 感想