扇舞う(2)

「殿、お覚悟はよろしいですか?」
祥三郎はうなずいた。不思議と、静かな心持ちだった。
「……扇を広げることにしよう」

このシリーズは、家臣たちが祥三郎を見守るときの視線と同じ目線で、読んでしまう。子供から大人へと成長していく姿を目の当たりにして、熱いものがこみ上げてくる。→ 感想