東京レイヴンズ(6)

「儂らの世界において、『礼』とはすなわち『技』を指す」
「技?」
「左様。古くは人と神、のちには人と人との繋がりによって生ずる力。それを良く用いるがための技、作法、式こそ、『礼』じゃ。むろん、お主の言う道徳だの礼儀作法だのも、元を正せばこれに当たるがの。生憎儂らの世界では、『礼』は、より原始の姿で用いられる。技の伴わぬ形だけの『礼』など、単なる懇願。いっそ――無礼じゃ」

大人たちの格好良さが半端じゃない。こういうところが、あざのさんの味だと思います。目の当たりにした呪術の戦いで、少年少女たちは、何を見つけていくのか。これからが楽しみで仕方ない。→ 感想