2006-07-09から1日間の記事一覧

シリアスレイジ4 南溟奇譚 上

―ったく、なんでおれが、「獲物」にこんな話をしているんだか。 神楽は心の中で顔をしかめ、すぐに理由に思い当たる。 守屋篤志という少年が、夢に向かってまっすぐに突っ走っているからだ。〝変異種採集者〟となることに何の疑いも抱かず、わずかの努力も惜…

絶世少女ディフェンソル3

「じゃあ、ユイナ。またあとでな」 慎はかたわらにじっと立つユイナをふり返る。彼女はこくん、とうなずくが動かない。 どうしたのかと慎が声をかけようとしたそのときだ。 不意にユイナが、ぎゅ……っと、慎の片腕を両腕で抱えて胸に抱きしめた。 まるで、胸…

座敷童にできるコト6

「どこへ行くのだ、万里小路」 「決まっているでしょう。豊葦学園に戻るのだわ」 肩越しに振り返った万里小路は、きっぱりと言い放った。 「こうなったら力づくで野次馬さんたちを排除するしかないわ。……わたくしの学園で、断じて人死になどだしてたまるもの…

久しぶりのフル読書モード

髪が伸びてきたので、切りにいく。一ヶ月に一度の外出は既に終わっているんだけど仕方がない。読書モード入ってて、昨日・今日で、7冊超えてたんで気分転換にはちょうどよかったのかもしれない。雨が降るかと思ってたけど、ぎりぎり降らなかったのでラッキー…