わかつきひかる

王子が恋した女神姫―薔薇と陰謀の舞踏会

「いいわよ。女王になりましょう。もう、他人に、自分の人生をもてあそばれるのはまっぴらよ。これからは、私が他人の人生をもてあそんでやるわ」 視点がころころ変わるせいか、初めは読みにくかったけど、陰謀劇は一風変わってて面白かった。もうちょっとド…

ふたかた

「でもためしてよかったのよ。あっさり取り憑けてびっくりしちゃった。高志が寝てるときって、君の体を使えるのね。高志が起きてるとだめなんだけど。優先順位はやっぱり君が上なのね。高志の身体だから仕方ないのかな。わかんないけど」 「わかんないのかよ…

ナイショの生徒会長 放課後はキミの下着モデル

やはり優一はどうかしていた。高い熱で思考力が溶かされていた。 志帆の思わぬやさしさにほだされていた。 いかにも生徒会長らしい、てきぱきした有能さに感心した。 それらすべてが混ざり合い、思わず本音を紡いでしまう。 「憧れてたんだ。入学した当時か…

Myメイド

「同情じゃない」 大地は、亜由の背中を抱きしめた。怒るかな、と思ったが、貧乏お嬢様はじっとしている。 「僕は亜由が好きだよ。亜由みたいに綺麗で男前な女の子、他にいないよ」 「ふんっ。当然よっ。わかりきったことを言わないでくれるっ!?」 大地は…

My姉

「義姉さん、僕たち、恋人同士に見えるよね?」 「そうかもね」 「それって、恋人同士に見えるって意味?」 「知らないよーだっ」 お姉さんぶりながら、だんだんと惹かれていく姿が可愛い。→ 感想

AKUMAで少女

ゆり絵の機嫌は悪かった。怒らせてしまいそうで、よけいなことは言えなかった。 今までは平気だったのに、自分の感情に気付いてからは、意識するあまりギクシャクして、会話はまるで弾まない。「うーん……」 ― やっぱり言えないよなぁ。好きだなんて。 女の子…

My妹

「僕はみんなに見せたいんだよ」 「えっ?」 「かわいくて、綺麗な……学園のアイドルが、僕のものだって……言いたいんだよ」 「違うもん……私、学園のアイドルなんかじゃないもん……からかうのはやめてよ」 「なんでだよ。自信を持てよっ、おまえは、エッチで、…

先生はボディガード! Secret Teacher

― どうしてなの?どうして興奮するの?私は好きなの?この子を好きなの? アリサは混乱していた。任務完了と同時に二度と逢わなくなる少年なのに、どうしてこんなにかまってあげたいのかわからない。 ― 私の任務ってなんなの?この子を守ることよね?だから…

お姉さんはサンタクロース!

サンタのくせに嫉妬の感情をもてあまして泣くなんて、自分自身が恥ずかしい。だが、いったん溢れ出した涙はとめようとしてもとめられるものではなかった。 ―雪になって溶けてもいいっ。透也くんに好きだって言いたいっ。愛してるっていいたい!! だが、言え…