上原りょう
「せ、センパイの唇を感じるなんてあんたには百億万年早いのよ!あ、あなたなんか、私の唇で充分なのよ……って、なに失礼なこと言ってるのよ、ばかああ!!」 「顔を真っ赤にして嫉妬するなんて、可愛いところがあるじゃないか。玉櫛は。 「ち、ち、ち、ちが…
「ま、待ってください。ぜんぜん話が飲み込めません。どうして、俺が異能を持っていると、会長の、その……し、臣下にならないといけないんですか!?」 「簡単よ。私を含め、キミとその異能は、ローレシアンから与えられたものだから」 「……あの。いまいちわか…
「実際会ってみればどうよ。力を失って悪霊に追い出されて、私のことなんか全然覚えてなくて、しまいにはかぐ姉や榊や檀ともエッチしちゃうんだから……」 梓沙はぶつくさ文句を言いながら、ほどけた髪を結い直す。 「でも」少女は矢嶋から顔をそらす。「仕方…
「……もしかして、酔ってる、のか?」 「これ、姉さんと同じクラスの人から言われたんだけど。……姉さん、飲むとすごいらしいのっ……」 「な、なんだよ、その漠然としたワードは。どうすごいんだよっ」 「知らないわよ……とにかく、すごいらしいの……それを見て以…