六塚光

Le;0―灰とリヴァイアサン

「逃がしはしねーぜ。おまえは俺たちに夢を見せたんだ、その責任は取ってもらう……!」 海獣と吸血鬼と人類のお話。設定面白いなー。ただ主人公が誰なのかわからなかった。→ 感想

ペンギン・サマー

「つまり……おまえはもともとは普通のペンギンで、誰かに改造されてサイボーグみたいな身体になったってことか?一から科学で組み上げられた存在じゃなくて」 「ま、そうなる」 「誰に改造されたんだ」 「赤面党……って知ってるか?」 最後でかっちりハマって…

レンズと悪魔 8 魔神変光

「なんということでしょうか」 テッキは頬に手を当て、ため息をついた。 「現行の八眼争覇でも、最後の八人目がいまだに姿を現してないというのに、ここに来て謎の勢力の登場ですか。魔王様は一体何を考えているのでしょうね」 ここにきて、こんな盛り上がり…

レンズと悪魔 7 魔神決壊

「奴らは、物々交換の瞬間までは取引に応じる素振りを見せるだろう。だが、写本を取り返したら、間違いなく奴らは結晶連鎖法とファイブレッグスで俺たちを殺そうとするはずだ。その時、島のすぐそばの水面から、ストライカーを構えた全裸のテッキがザババー…

レンズと悪魔 6 魔神応報

「君の気にすることではないよ。八眼争覇は、最後の一人が生き残るまで続けられる。谷を転がる岩石は、谷底まで落ちる宿命にあるものだよ。斜面の途中で止まるだなんてことはありえないんだ。希望の実現、という商品を先に受け取ってもらった以上、後払いで…

レンズと悪魔 5 魔神陥落

「さっきみたいな真似はしないでしょうね」 「するかよ」 「さっきみたいな真似をやらかしたら、あとで『向こう三年分の万力を味わった』と思えるような目に遭わせますからね」 最後の盛り上がり方といったら!この熱き展開がどういう終わりをみせてくれるの…

レンズと悪魔 4 魔人幻世

「ワタクシ、暴力を振るうのは望むところではないのですが ― そのように頼まれては、仕方ありませんわね」 「……ここにも嘘をついてる奴がいるな」 ぽつりとエルバが呟いた途端、ものすごい視線が突き刺さった。 「何かおっしゃいました?」 「いいや何も」 …

レンズと悪魔 3 魔神攘戮

「ふざけるな!」 鋭い声を発したのは、クラヴリーだった。真剣な顔でテッキを睨み、 「なら君は、こんな土砂降りの中、表で戦えというのか!?」 開け放たれた大窓を指さした。 「デスドレッド島から逃げてきた流刑囚が雨に打たれて風邪を引いて死んだりし…

レンズと悪魔 2 魔神跳梁

何か勝つための方策を見つけたんですか?」 「いや、それが困った事にまったくない」 「そんなあ。それじゃ、どうするつもりなんですか」 「三日以内に、奴に対抗するための手段を見つける」 「思いつかなかったら?」 「その時は……」 エルバは少し間をおい…

レンズと悪魔 1

「とはいえ、相手の実力を発揮させずに倒すというのもひとつの手ではあるし、あまり目くじら立てることじゃない」 「立てろ!俺の命がかかってるんだぞ!」 「この程度のピンチぐらい機転で切り抜けてみせたまえ」 「無茶を言うな!俺にはこの世で存在を許せ…