嬉野君

金星特急(4)

「ありがとう」 ノートを丁寧に一枚破り、ペンを構える。 「遺書か」 「ラブレターだよ」 最高に面白かった!いろんな謎が興味をそそる。それにしてもユースタスの涙が……うまくいってほしいな。→ 感想

金星特急(3)

「まともに勝負して合格するのは不可能。月氏から逃げ出すのも不可能。しかし、まともに勝負せず合格する方法ならあるのかもしれないと、思い当たったのです」 雷鳥はにやりと笑った。 「言ってみな」 「砂鉄が、焦っていないのです」 うおー!おもしれー!…

金星特急(2)

「怖くない?」 「数字が残り1になったら、さすがに怯えるだろうな。だが、絶望は愚か者の結論だ。この時点で諦めるには早すぎる」 役ただずであると自責の念を抱いている錆丸だけど、実は結構三人の中では、良いポジションなのよね。彼を通じて(かこつけ…

金星特急(1)

花婿募集 条件:生殖能力のある男性 報酬:この世の栄華 金星特急:六月六日午後一時四十九分 応募主:金星 絶世の美女たる金星の婿候補者が、乗り込んだ特急でのサスペンスを描いたお話。閉ざされた特急や金星の謎の魅力もさることながら、共に乗った人たち…

ペテン師一山400円

「えっ、ほんとに結婚詐欺師なの?」 「結婚詐欺は専門ではありませんが、詐欺師です」 その目を見ていた純太は驚いた。 「僕がフサさんに教わったのは詐欺のやり方を一から十まで。ちなみに雲出一族はみな、大なり小なり詐欺と呼ばれる行為が専門です」 だ …

パートタイム・ナニー(3)

「坊ちゃま!いったいどうしたんです」 「スミス」 彼は無表情だった。感情の全く無い瞳がこちらに向けられる。 「決めた。剛を解雇する」 一、二巻ほどの馬鹿ばかしさは薄れて……と思ったら、最後にやってくれました。どんだけすごいんだバブーの家系は!楽…

パートタイム・ナニー(2)

「何でこんなこと忘れてたんだろう、簡単に国籍変える方法があるじゃないか。おい、サダコ」 「……何」 彼はイタズラを思いついた子供のような笑顔で言った。 「お前にプロポーズする。俺と結婚しろ」 相変わらずやってくれるぜ、バブー!っていうか、バブー…

パートタイム・ナニー

「乳母といっても甘やかす必要ありマセン。どうせ口で言っても聞く耳持たない坊様デスので、体罰のみでしつけて下さって結構デス」 「体罰オンリーですか」 「はい、猛獣を訓練するつもりで」 自分より年上の天才おぼっちゃまの面倒を見る高校生のお話です。…