彩雲国物語 隣の百合は白

「ええ。まったくどこをどう切っても救いようのないひどい男です。私も長年仕えてきましたが、なんていうか……正直、あんなに人でなしろくでなしな鬼畜男は見たことがありません」

天上天下唯我独尊、傲岸不遜、その行いは悪辣かつ卑劣極まりなく、極道のほうが遥かにマシです。底意地の悪さは人類史上類を見ず、一度弱みを握られたら最後、まっとうな人生を送る最後の希望さえ潰えます。他人のモノはオレのモノ、オレのモノもオレのモノを地でいくオレ様っぷりは修正不可能、彼に目をつけられて逃げられた人はただの一人もいません」

この言われようが、まったくもって大げさでない黎深ワールド全開な短編が収録されてます。→ 感想