アレクシオン・サーガ <橋の都市>にて

「これからはもう少し、ヘロディアにも頼ることにするとするか。しかし老シレノスも言ってたが、今のヘロディアの姿も十分にかわいらしいと、俺は思うが」
「な、何を言う、このような時に!」
ロディアはあわてたように頭の上の手を払いのけ、ぱっと後ろを向いて、すねたように両手を後ろで組んだ。
「それに頭など撫でて、どういうつもりじゃ、このおろかものめが。われはヘロディアぞ。あ、暁の女王にして、黄昏の女王なるぞ。頭を撫でられたぐらいで、こ、このヘロディアが、そこらあたりの小娘のように喜ぶとでも思うのか。大概にせい」

派手さは無いけど、いいなあ。こういうファンタジー大好き。べ、別にヘロディアが可愛いからってわけじゃないよ。壮大なお話が好きだからだよ。→ 感想