マーベラス・ツインズ 1 謎の宝の地図

「あなた、いくつなの?わたし、怖くなってきたわ。あなたが本当に子供なのか、それとも……」
「それとも化け物か?」
小魚児がにこりと笑う。そんな彼に彼女は真顔でうなずいた。
「わたし、あなたが精霊かなにかが化けたものじゃないかって思ってたの。そうじゃなかったら、どうしてそんなに見事に人の心の中が言い当てられて?」
「それはね、俺が世界で一番利口な人間だからだよ」

なんてことを平気で言う鼻持ちならない少年だけど、どうしてどうして面白い。達人たち相手にハッタリで乗り切る冒険譚が痛快です。→ 感想