さよならピアノソナタ 2

「言葉じゃ、伝わらないなんてことはよくあるんだ」
哲郎の言葉に、ぼくは顔を上げた。
「おれの商売は、毎日それ確かめてるようなもんだよ。だって二百年も三百年も前に地球の裏側で、おれたちとは全然ちがう言葉使って、全然ちがう生活してたやつが ― 書いた曲が、今でも揺さぶってくるんだぜ。正面切って勝てるわけがない」

青春要素よりも恋愛要素が増えてきましたが、相変わらず、心に音楽が響いてきます。素敵。 → 感想