ブルー・ブラッド 虚無編 下

「だか証拠が無い」
「そんなの、あなたならどうとでもなるでしょ。まったく、馬鹿なんだから」
毒づきつつも、顔は笑っている。ガラはヴィクトールの頬をつついた。
「でも、わかるわよ。いやなんでしょ。そういう形でユージィンを追い落とすのは」
「……」
「やあね、男って変なところでロマンチストなんだから」

ユージィンとヴィクトールの複雑な関係が良かったです。アンゲリカはある意味一番の被害者だよなあ、と思うとかわいそうでなりません。 → 感想