アンダカの怪造学(10) 空井伊依の伝説

「ねぇ伊依、あちきだけは言うわよ。ほかの誰のためにでも、伊依が損なわれたら嫌よ。みんなのためじゃなく、自分のために生きるのよ。どれだけ叱られても、そんんおわがままだって思っても、それが絶対に正しいんだから。危ないと思ったら逃げてくるのよ」
うまく喋れない。器用なだけが、取り柄だったのに。
「生きて帰って、あちきと旅行よ。約束よ」

最終決戦。戦う前の別れに寂しさを、戦いの前の鼓舞に熱さを感じて、最後にたどり着いた思いにじわりとする。あとがきを含めてよかったです。お疲れ様でした。 → 感想