星図詠のリーナ

「王女殿下がこの町にこられたご用向きは、王宮に献上するための地図作りのはず。ご好意で言ってくださったのでしょうが、地図など、そう必要なものでもありますまい」
それには反論しなければならないとリーナは思った。
「地図は、誰にとっても必要なものよ。自分が生まれ、生きている場所の形を知ること。行ったこととのない場所に何があるのか、どうなっているのか、それを知ることはとても大事なことだわ」

白地図を埋めていくって、なんとロマンを感じることか。王女、侍女、老騎士、傭兵のやり取りも楽しかった。もうちょっと地図書き部分が増えてくれると嬉しいかな。→ 感想