彩雲国物語 黄粱の夢

「何もかもさらけだすことが『心を許す』ということではないんだよ。この先、君はもっとたくさんの自分を見つけるだろう。たくさんの自分を見せられる相手をさがしなさい。いつか誰かを愛して、一緒にいたいと思う日だってきっとくる」
「……一緒にいたいとは思わないかも知れません。不幸にしそうなので」
「じゃあ予言しよう。いつか君が、生きるために生きようと思える日がきたら、そのとき傍にいたひとが、君にとって運命の人だよ。その日が来ることを心から願っている」

静蘭、燕青、邵可の過去話。短編とは思えないぐらい暗く重い。個人的に邵可と薔薇姫の話が一番好きです。→ 感想