星図詠のリーナ(2)

「てめえに教えてやることがある」
どの方向だろうと、全力で飛び出せるように身構える。
「こいつはただの美人の王女様ってわけじゃない。よく食って、よく泣いて、よく笑って、あちこち歩きまわって地図を描くことが好きな、変わり者だが、おもしろいお姫さんだ。ただの王女としてしか見てねえようなおまえには、正直もったいねえ」

ああ楽しい。リーナの目線で見ると、都市の特色がきっちり見えて面白いな。きっと好奇心を持つことが素敵な出会いを導いてくれるんだろうなと思う次第。リーナとダールのつかず離れずの関係もニヤニヤだった。険悪だった人々が最後に協力し合う様が素敵。次は海図か。楽しみだなあ。→ 感想