桜木メルトの恋禁術

「じゃあ、『好きだ』って言ってみたら?」
桜木は自分の黒髪をもてあそびながら、人の悪い笑みを浮かべる。
「【不言法】で、二宮さんに好きだと言えない。しかも言おうとしただけで【怖愛の枷】のせいで、死にかける。あなたはもう、恋愛なんてできない体なのよ」
「この悪魔め……」
「ははは!いつの世も恋愛は、滅び去るのよ!」

恋禁術師をうたう少女に振り回されるうちに、彼女の乱暴さと可愛さを知って行く展開がとてもニヤニヤだった。恋禁作業が、はたからみると、カップルのお話にしかみえないお約束が大好き。→ 感想