殺戮ゲームの館(上)

どっと汗が噴き出た。
妙な場所に監禁し、さらにこの個室に閉じこめ、何をする気なのだ?
福永は扉を思い切り叩いたが、その衝撃は厚い扉に吸収された。
部屋に閉じこもる九人の人間と、外にいる二人の人間。
扉の外は夜が始まっていた。
―魔物の時間帯。

命を賭けた人狼をやらされるお話。興味本位の様子からキケン度びんびんでしたけど、閉じ込められてからのパニックになりそうでならない、ギリギリの緊張感と不安がすごい。仲間だと信じながらも募る不信感が、どんな悲劇を生み出すのか。下巻が楽しみです。→ 感想