浪華疾風伝 あかね 弐 夢のあと

「私は自害などしないわ」
茜は強い口調でいった。
「何があろうと生き延びてみせる。生き延びること、本物の豊家の血を後に繋ぐこと。それが私に課せられた、ただ一つの務めだもの」

自身の存在に揺らぐ出来事を乗り越えていく様がいい。ああ、これが上に立つ人の血かと思う次第。上にいる人だけでなく、付き従う人たちもまた誇り高かった。生き様に心が奮える。これからどうなるのか楽しみ。→ 感想