“文学少女”と恋する挿話集(3)

「なんだか頼りないし」
「そうなの、すぐに泣いちゃうから、目がはなせないの」
「優柔不断そうだし」
「いつもぐるぐる迷っているわ。だから、わたしまではらはらしちゃうの」
「意地悪だし」
「でも……ときどき優しいのよ」

短編集。ツンツンな心葉くんと可愛い遠子先輩のやり取りはとってもいい。特に「好き」って言葉の強さにやられました。この他、毬谷を巡る少女のお話も良かったけれど、竹田が教師になって生徒を見守る話が素敵だった。ななせの話がもっとあったらいいのにと思ったので、次おねがい!→ 感想