銃姫(10) Little Recurring circle

―ねえエル。
僕らは、ふたり怪物だったけど、ずいぶん、人間らしい怪物だったね。
僕らは人間じゃないから、楽園にはいけないかもしれないけど、
どこにいても、エルがいてくれるなら、
僕には、それ以上の楽園なんてないんだ。

初っぱなからセドリックがやばかった。スラファト軍の目的が精霊王を倒すことということで、五万の兵を用意するんですから。圧倒的物量作戦に乗るしかない。ただ無駄死にではなく、守る為に、救う為に、戦うことを決意するセドリックは、なんと気高いものだったか。恋敵として突っぱねていたホルスが、彼にかけた言葉に胸が熱くなる。生き残ったのが幸いだったけれど、もちろん見逃してくれるわけがなく。ここから最後の旅が始まるわけですね。銃姫の謎と共にどういう結末を迎えるのか楽しみです。→ 感想