空色パンデミック(3)

ああ。
そうか。
そういうことだったんだ。
僕は真実に気づいてしまった。
本当の空想病罹患者が ― 誰なのかということに。

一瞬にして足元が崩壊した。ほんの今の今ままで、幸せなひと時を過ごしていたのに……もはや何を信じていいのか分からない状況に、軽い混乱を覚えて、「え?」と声を出してしまいました。そこからはもうページをめくる手が止まらない。いやー面白いわ。すべてをひっくり返しながら、必死になって自分を探す道のりは、下手なホラーよりもゾクっとくるところがありましたけど、「あとがき」の言葉を胸に、決して諦めない主人公が戻ってきて、結末を迎えてくれて、とてもとても面白かったです。→ 感想