夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶

「じゃ、最後に一言だけ。ケナファ騎士団の副団長としてではなく、貴方の友人として言わせて貰います」
俺は夢なんか見ない。だから
「イズガータ、俺を失望させるなよ?」

鮮輝晶に封じられた夢を、己が見た夢として再現する「夢利き」が、夜の王に夢の物語を売るお話。もう最高に素晴らしい。田舎の小領主の娘が貴族に嫁入りし、幸せと絶望と、愛を知って命を賭けていくお話にじんわりし、騎士を目指すお嬢様の騎士となった少年の、届かぬ思いに切なくなった。ひとつひとつの物語に魅せられて、物語のリンクにきゅんとなります。続きが楽しみでならない。→ 感想