銀の海 金の大地(6)

「忘れるな、真秀。ヒトはだれでも、われという名の領土をもっている。そこには王と奴婢が共棲みしている。みじめに生きるのも、誇りかに生きるのも、心ひとつだ。いのちある者はかならず死ぬ。だったら王として生き、王として死ね」

御影を見た佐保彦が抱いた思いがどう変化するのか気になるところですが、そんなことより真秀が変わり始めてる。その姿は魅力的であり、でも真澄を置いていくようで……それにしても誘拐劇の真相が恋だとは思わなかった。入り組む思いが悲劇を呼ぶのがつらい。→ 感想