悪魔のような花婿 遅れてきた求婚者

「こちらへおいで、愛しい人」
イリアムはジュリエットを導き、寝台のそばの卓の近くへと座らせた。
寝台を出たウイリアムが暖炉のそばからとってきたのは、出したままにしていた鏡だった。
「ごらん、ジュリエット。あそこにいるのが私の世界で一番愛する女性だ」

砂をはく甘さは「若干」なりを潜めて、腹黒王妃との陰謀劇はじまり。クセと魅力ある人たちが続々登場して、その中の誰かが刺客というドキドキと、所々でニヤついてしまう展開が楽しかった。次が楽しみ。→ 感想