子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき

「単純に言えばそうですが……何と言うか、その―」
私は少し迷って、視線をさまよわせました。仙波さんが、成田くんが、きょとんとした顔でわたしを見ています。気後れ。でも。
頭に浮かんだそれを口にしたくて、伝えたくて、続けました。
「好きな人とああでもないこうでもないと謎解きに挑むのはきっと、とても楽しいことだと思います」

ミステリ風味な物語と、生徒会書記の二人と安楽椅子探偵の、ちょっと変わった人間関係が生み出す雰囲気にニヤニヤしちゃいますね。三人を見守る先輩たちが、とてもいい性格をしていますが、なんかよくわかる気がする。これから先も見守っていきたいお話しでした。→ 感想