はるかかなたの年代記(2) 荒ましき驃騎兵

「だからさ、オルトラ。しかめつらしい顔して悩む前に、仲間ともっぺん向き合ってみなよ。君の周りにいる仲間はさ、君の大ピンチにも手をさしのべてくれる人たちだよね?だったら遠慮なく手を取ればいい。そんで、もし仲間が苦しんでいたら今度は君が手をさしのべてやるんだ。助けて助けられて、そういうことを繰り返していくうちにきっと見つかるはずだよ。自分の生まれを気にするよりも、大切な、自分が進んでいくべき道が」

カティアの気持ちの変化にもどかしいものを思いつつ、変なラブコメしなくてもいいのに……という序盤でしたが、中盤以降は面白い。私利私欲で動かされることに気づきながら、それでも戦う子供たちの覚悟が胸に痛かったけれど、伝えるべき思いを伝えて、仲間と共に切り抜けていく様が良かったです。→ 感想