横柄巫女と宰相陛下(10) 聖なる檻

「国王として、聖剣の巫女として、ドーラ家当主として兄として。みんな檻の中に繋がれているみたい。金銀宝石で飾られた立派な作りでも、檻は檻だよね」

ここにきてしかけてきたか。よりによって、このタイミングは、ノトに対しても、カノンに対しても、きついものがある。にもかかわらず、「ねえねえ今どんな気持ち?」とか言い出すユエルがムカツク。誘導されるかのように危機が訪れて、そこを救うのが、まさかのあの二人になっていくというのが、ニヤニヤしちゃう。こうなると「誓う」という言葉を言わなかったことが意味を持つのかなと思ってきた。→ 感想