魔道士の掟(3) 裏切りの予言―「真実の剣」シリーズ第1部

「お願い、ショータ。わたしを殺して。そうしなければだめよ。わたしはリチャードを守ると誓ったの。ラールを阻止するために。お願い」彼女はむせび泣いた。「それしか方法はないわ。わたしを殺さなければだめよ」
「それはできないわ」ショータはささやいた。
「わたしは願いをかなえた。とても愚かな願いをね」

まさかこの人と、こういう形で別れることになるなんて……裏切りという言葉を思わず使ってしまうほど、衝撃を受け手しまったリチャードの心境がやりきれない。せめて、自分の言葉で告げたら……二人の物語にやりきれず、一方、最後の箱をめぐって、意外な動きがあったので、この先が気になって仕方ない。→ 感想