天冥の標(4) 機械じかけの子息たち

「本当になんとかできないのか?抑えられないし、勝手に暴れてあふれるものだけど……どろどろして汚して壊すとは限らない。いや、いや、違う。勝手に暴れてあふれてどろどろして汚して壊すものだとしたうえで、でもそれだけなのか?って思う。……それだけじゃないんじゃないか?セックスの真ん中には、何かきれいで嬉しいもの、よいものがないか?……あると思う、おれは」

これはとてもエロい。でも、そのエロさが、実はいろんな事情に絡んでいるから面白いんです。エロいけど。倫理的な問題を絡めつつ、最高のセックスを求めて、さらには<恋人たち>の存在意義を模索して。最後はちょっと哀しく、それでも……という思いになれるおはなしでした。良かった。→ 感想