「フェリ……先輩？」 「ご注文は？」 呆然としながらつぶやいた言葉は、鉄壁の拒否に跳ね返された。 しかし、あのフェリが……、どこまでも無表情を貫き通すあのフェリが……不機嫌と無関心を代名詞にするようなあのフェリが、ピンクのフリフリした衣装を着て、こ…

「翔子ちゃん……」 「んっ……亮ちゃん」 長年の思いが叶って、少女の心はなんとも言えない満足感と幸福感で満たされていた。 「亮ちゃん、これからもずっと側にいてね」 どの子も可愛いんだけど、できればハーレムじゃないほうがよかった。 → 感想

「……こわさや不安に心が曇っていると隙を見逃します。芝村さん、稽古は終わりです。わたくしの負け、と考えてくださってけっこうです」 「もういいのか？」 「すみません」謝りながらも壬生屋の表情は凛と引き締まっていた。 「言葉で謝るだけではあなたと生…

妙に慌しい。なし崩し状態が続いてるからなあ。もはや……ってのはあるけど、けじめぐらいつけてほしいものだ。 というわけで、今週ぐらい余裕あるんじゃね？と思ってたんだけど、別のところから容赦なく降りかかってくるものがあって、ドタバタしてきた。とり…