「自分には何もできないんだー、って思い知らされたんですか？」 「ああ」 「できることは、全部やったんですか？」 「……」 「やってないんじゃないですか？どうせ何もできないって思いこんじゃって、本当に何もできなくなって、それでもやもやしてたんじゃ…

……だから、私はもうすぐこの町をでていくよ。 雨道を突っ切って、黒い制服を泥だらけにして、ポニーテールの少女がようやくたどり着いた場所。そこは、紫色の花が咲いていた場所。川は増水していた、川辺が危険なのは目に見えてわかるほどだった。それでも睦…

網棚に荷物を載せておいたら、隣に立ってた人が、自分の荷物と一緒に僕の荷物も引き摺り下ろしてくれちゃって、座ってる人に直撃しました。えっと、にらまれても……僕じゃないんだよ？ しかも、上から落ちてきたカバンが、僕の読んでた本を直撃してくれたおか…