「わたしたちは魔法使いよ」ラークが静かに言った。「できることは協力するけど、問題が大きすぎて、手のつけようがないこともあるわ」 「それならわたし、魔法使いでなければよかった」サンドリの声は低く、頑固そうな響きがあった。 「人助けに使えないよ…

「なぜこんなことが起きるの？」ラークはつぶやいた。 「これで秘伝の継承者たちは、将来わたしたちの身の上に起きることを、何ひとつ予知できなくなったんだわ。恐ろしい出来事は、夏の大地震だけでたくさんなのに」 ああ、なんて素敵な友情ものにして、成…

「おまえがどんな人間になるのか、わたしにはわからない」ローズソーンは茶色の瞳でブライアーを見すえた。 「おまえはやがて、アース・テンプルの真の魔法使いになるかもしれない。アース・テンプルに所属し、ペプルド海の北部でもっとも売れっ子の園芸かに…