小林来夏

キスとDO-JIN!コピーキャットにご用心!?

「あの、ええと、わたしもわかる感覚なんですけど、自分に自信がもてないと、自分が弱いってことを、認められないんですよ。苦しくて、耐え切れなくて壊れちゃうから」 明良は黒い瞳で、じっと七海を見ている。 「だから人から、完全に逃げ場を奪ってしまう…

001: キスとDO-JIN!同級生は801嫌い!?

「ケンカ、したんですか?」 「だって、悪いのあいつだもん」 視線をそらし、拗ねたように言う姫宮の口調に、七海は思わず、うっ、可愛い、とよろめいた。 受だ。あまりにも受だと思った。 なるほど、これが「ナマモノ萌え」か。 → 感想

キスとDO-JIN!お兄様はTAXフリー!?

「ところで、七海さん」 「はい?」 「うちの兄は、攻かしら、受かしら」 「そうですねえ、それは……ってえぇ!?」 生返事をしていた七海は、描きかけの原稿に走らせていたペンを落としそうになった。 (なまもの萌えとは、なかなか業が深いです) 腐女子な…

キスとDO-JIN!王子様はカリスマ大手!?

(こ、声、かけたら、変かなあ……) 七海にはオタク友達が一人もいない。 小学校、中学校の友達とはそれなりに漫画の話をしたが、いわゆる『オタク』ではないため、カップリングの話などはとてもできない。 (萌え話がしたい……!!けど、知らない人にいきなり話…