市川拓司

Separation

高校の三年間、同じクラスだったけれど、彼女と話すようになったのは受験が近づいたころだった。 それから三年分の時間を取り戻すように、合い、話し、共に過ごす日々。 やがて大学へ進み、就職をきっかけに、ぼくらは結婚することにした。 そんなある日のこ…

恋愛寫眞 もうひとつの物語

彼女は嘘つきだった。ぼくはいつも警戒していたけれど、いつも騙されてしまう。 そんな彼女と出会ったのは、大学の裏手にある国道。 ふとしたことから知り合い、いつしか共に過ごすことが多くなった彼女。 でもぼくには好きな人がいて、彼女もそのことを知っ…

そのときは彼によろしく 【amazon】

子供のころ。自分たちは他人と交わることが無かった。 いつも絵のうまい裕司と少年みたいな花梨と一緒に遊んでいたあのころ。 それはもう 15年前の話。 ふとしたことから、付き合うことになりそうな女性にそのことを話した。 「素敵な話ですね」と、その女性…

いま、会いにゆきます

古本屋で購入。 妻を亡くし、6歳の息子と二人暮しの主人公。 ある週末、いつものように息子と散歩へ出かけると、雨が降ってくる。 あわてて雨宿りをしようと走っていると、そこには亡くなったはずの妻がいた。 記憶をなくしている妻に、昔の自分たちのことを…