片山憲太郎

紅 kure-nai 〜醜悪祭〜 (下)

「銀子。今の仕事が片付いたら、デートでもしないか?」 「どこで?」 「どこでって……それは、まあ、美術館とか映画館とか、植物園とか、いろいろあるよ。買い物や、公園を散策するのでもいいし……」 「美術は興味がない、映画はレンタルで充分、植物園は嫌い…

紅 kure-nai 〜醜悪祭〜 (上)

「やっぱりおまえも、魔法で大人になってみたいか?」 「……いや、それはやめておこう」 「えっ、どうして?」 「魔法で大人になり、真九郎をビックリさせるのも面白いだろうが、それだともったいないからな」 「もったいない?」 「わたしは、真九郎と一緒の…

紅 ギロチン

「それ、おまえだろ?」 タバコを銜えたまま、紅香は言った。 「そういうことができる自分を、少しは好きになってやれよ」 「でも、こんなの、偶然で……」 「アホ」 真九郎の苦悩を、紅香はあっさり切り捨てる。 「偶然で人を救えるなんて、最高じゃないか」 …

紅 kure-nai

電波的な彼女の同世界における別シリーズ。個人的大絶賛! → 感想

電波的な彼女 〜 幸福ゲーム 〜

痴漢に間違われた。筆箱に入っていたペンがすべて折られていた。 椅子に画鋲が置かれていた。不幸の手紙が来た。無言電話が続いた。 ひとつひとつは些細な嫌がらせだが、まとまると精神的疲労は大きくなる。 ジュウの身の回りだけでなく、他の学校でも似たよ…

電波的な彼女 〜 愚か者の選択 〜

世間を騒がせている「えぐり魔」。 子供の目がえぐりとられる犯罪は三十件以上にも及ぶ。 出かけた先で出会った子がその被害を受けた。 もし自分が送り届けていたら、彼女は……。 自分にそんな力が無い事はわかっている。だが、このままでいられるわけが無い…

電波的な彼女

入学早々、上級生とケンカをしたため、危険人物として周りの生徒たちに 避けられるようになったジュウ。 ところがある日、ひとりの同級生(女子)から呼び出される。 「あなたに永遠の忠義を誓います」 こんな電波な女の相手なんかしていられるか! 次の日か…