田口一
「僕、なんでもかんでも萌花さんの言うとおり、エッチに書くわけじゃないからねっ」 「あら、そう。なら……」 萌花さんは、口の端を曲げ、魔女のように妖しい笑みを浮かべた。 「女の子のことしか、考えられないようにしてあげる」 うーん。本を作るでも売る…
「担当命令よ!孝一くん、明日から徹底的に『萌え』の魅力を特訓してあげるから!」 『萌え』の特訓って、どんなの……? 不安顔の僕の前で、萌花さんはニヤリと不敵な笑みを浮かべる。 「萌え死んだって、知らないんだからね」 ライトノベルを書こうとしなが…
「羽田くん……」 そのとき、後ろにいた彼女が声をかけた。 「わたしを、魔女にして……」 うーん、面白いんだけど、悪くないんだけど……微妙。→ 感想
「やっと見つけましたわ!」 「見つけたって……な、何を……?」 「もちろん、決まってるではありませんか!わたくしを愛してくださる人に、ようやく巡り会えたのです!」 (愛する人をではなく、愛してくださる人を?) 「えっと、最近はそういう遠まわしな告…