されど罪人は竜と踊る(4) Soul Bet's Gamblers

「これは俺を完全に信用してくれた、ということか?」
「ええ。あなたはもう私に危害を加えないと分かったから」
「取引材料がひとつ減ってしまったな」
ウォルロットは残念そうにいった。それでもジヴーニャは窓を見つめていた。
「私は」
唇は弱々しい言葉を紡ぐ。
「もう私自身が分からない」

これだけの分厚さを一気読みさせる怒涛の展開が素晴らしかった。それにしても、揺れるジヴの心は、続きに不安を覚える。 → 感想