ぷりるん。―特殊相対性幸福論序説

「最後に」
彼女は顔を上げた。
「一度だけ」
そうして、ぼくをまっすぐ見た。
すがるように、ぼくを見つめた。
「キス、してください」

だんだんと崩壊していく様がやばい。この追い詰められ方は感情移入していると自分までやられてしまいそうになる。それだけの圧迫感があるから、再生していく展開に引き込まれてしまうんだろうなあ。桃川さんの「一度だけ」以降がとても良かっただけに、物足りなくもあるけど。→ 感想