「君、なんて名前なの？」 横殴りの風が吹き、彼女の髪が頬に巻きついて、そっと離れた。 「果南」 と、眩しそうに目を細めて、彼女は言った。 「南の果てって書いて、果南」 シリーズ当初のような勢いはなかったけど、ラストはちゃんともってきてくれて、グ…

「なんのことですか……？」 急に得体の知れない不安が胸に膨れあがった。 「伊野部夏美を捜すことは、おそらく、あなたにそれを教えてくれるはずです。ただ、それはあなたと彼女にとって、決して幸せなことではないと申し上げておきます」 明らかになっていく…

困った。楽しい。馬鹿馬鹿しいけど、なんだか楽しい。 いや、馬鹿馬鹿しいから楽しいのだ。 楽しいことに理由なんていらない。 こんなふうに無邪気に楽しい感覚はずっと忘れていた。 傷ついた三人が繰り広げるロードノベル → 感想

BLOODLINK外伝にして最高傑作！ 感想: http://www.booklines.net/archives/475772084X.php

圧巻の外伝！ 感想: http://www.booklines.net/archives/4757708378.php

これが事実の一端なのか…… 感想: http://www.booklines.net/archives/475771999X.php

物語の第一歩 感想: http://www.booklines.net/archives/4757711905.php

涙なしには読めない 感想: http://www.booklines.net/archives/475770660X.php

読み続けることがライフワークになりそう 感想: http://www.booklines.net/archives/4757704720.php

BLOODLINK外伝第二弾。 本編には登場しないふたりの女子高生が登場。例の症状というエッセンスを抜き出して語られる物語。 親友と過ごすこの時間が少しでも長く続いて欲しい・・・・・・。そんな小さな、そして重要な願い。お互いが相手を大切に想いあう心が…

かつて襲った悲劇。その過去はあまりにも自分たちの境遇に似すぎている。 同じ過ちを犯さぬためにも、悲劇の主役となった人間を追いかけなければ。 わずかな時間だけ訪れる平和。それが何よりも貴重であること。そう思わせる展開は秀逸。 1話完結型からはず…

取引により、組織から狙われる心配はなくなったものの、すべてを捨てることになったふたり。だが、時間はすぎてゆく。理性こそ失っていないものの、地蟲への症状が進むカンナ。和志は守ることができるのだろうか。 シリーズ第三弾となるこの作品は、もっとも…

BLOODLINK外伝。シリーズ一作目に出て、あのラストを飾った少女側から見たお話。 1作目でどんな結末を迎えるか知っているだけに、彼女たちの過ごす日常が痛い。 だけど、やはり彼女は幸せだったのではないかと思う僕は、甘いのだろうか。 ・・・・・・大好き…

シリーズ二作目。 自分が犯した罪を抱え込み、パートナーにも話せない毎日というのはどんな感じなんだろう。 一作目で犯した罪は罪にならないものの、自分を責めるには十分だった。溢れるほどに。 見守ってくれる人を突き放したのは、巻き込みたくないがゆえ…

これほどおもしろく、それでいて後味の悪い作品は初めてかもしれない。 通常、後味が悪い作品というのは、始めから予感させるような内容がぽつぽつと確認されるし、文章が重い。 が、この作品は軽い展開、単純なストーリィで、そういった内容を予感させる無…